制作するものによって違いはありますが、一つの印刷物を仕上げるまでの基本的な手順、プロセスは次の通りです。
すべての印刷物は、何のために、どんな内容をつくるかという企画からスタートします。目標が設定されると新聞、カタログ、ポスターなど媒体が決定され、それを、いつ、どのくらいの量、どのように作るのかの大筋が決定されます。
印刷する原稿には、文字、図表、図面、カット、イラスト、絵画、写真などあらゆる要素がありますが、印刷するにはこれらの原稿を整理し、レイアウトにもとづいて大きさや位置、配列を決定してゆきます。
PCのソフトウェア上で文字は適するフォント・大きさで打たれ、写真やイラストは高解像度データとしてはめ込まれ、印刷の仕上がり状態そのままに制作されます。
間違いがあるかないかチェックすることが必要です。版下でミスがあればそのまま印刷に出てしまいます。
色刷りの場合、カラーの校正刷りを行います。これにより色調のチェックを行い、この段階で文字等を含め、最終的な校正となります。
原板から、それぞれの印刷方式をとるため、原板フィルムに光を当て、それぞれの版材に焼付けを行います。
それぞれの印刷方式にあった印刷機械により、印刷物の内容や用途に適した紙に、インキの乗り具合、印刷効果の調整などを検討した上で印刷を開始します。
名刺や挨拶状のような「端物」と言われるものを除いて、刷了後には仕上げの作業があります。指定された寸法に断裁し、折りを入れてページ順に揃えて製本するなどの加工を施します。